不安な状態の脳の鎮め方

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今、いろいろなことで皆さん不安を感じていると思います。過去を振り返るとコロナ渦の時などトイレットペーパーが買い占めのせいで店頭になくなっているなんてことがありました。これはデマ情報で「今、トイレットペーパーを買っておかないと大変なことになるよ」という情報にみんな騙されて、まるでオイルショックの時のようなトイレットペーパーの争奪戦が起きました。これは皆さんが不安になったから生まれた行動です。

今回は不安なときの脳の反応はどのようなことが起こっているのかを解説していきます。

不安は「扁桃体の興奮」

扁桃体:人間は何かに直面したときに安全か危険かを一瞬で判断できます。ボールが飛んできたときに一瞬で避けると思うのですが、これは扁桃体が危険だと判断したからです。危険だと判断した際には戦うか逃げるかの判断を脳に促します。原始人が猛獣に遭遇したときに戦うか逃げるかの判断を追られます。そのまま立ちすくんだら猛獣に殺されてしまいます。やりなどを持って戦うか、猛獣がこちらに気づいていない間に逃げるかしかありません。その行動を早くするように促すのが扁桃体です。危険を察知していち早く行動させる役割を持っています。

扁桃体が軽く興奮すると不安になり、強く興奮すると恐怖になります。不安と恐怖はほぼ連続した状態であり、不安や恐怖の状態であればノルアドレナリンとアドレナリンが分泌されます。なので不安の状態というのは扁桃体の興奮ということがお分かりいただけたかなと思います。

ノルアドレナリンとアドレナリンが分泌されると「早く行動しろー!」と素早い行動を促されます。だから冒頭でもお話ししたコロナ渦のトイレットペーパーの買い占めが起きました。トイレットペーパー不足のニュースを見て扁桃体が興奮して、即行動してしまいました。これはその人の身の安全を守るための原始的な反射です。クマに襲われたときと同じ反応です。

扁桃体の興奮を抑えるには?

一方トイレットペーパーを買いに行かなかった人もいると思うのですが、その人はニュースを見ても「いやいや、トイレットペーパーがなくなるはずがないじゃん」とネットなどでも調べてデマだと冷静になって考える人もいたと思います。

扁桃体は魚類などの下等生物にも備わっています。原始的な生物でも扁桃体があります。つまり原始的な生物でも危険を察知して逃げるわけです。そういう原始的な生物と比べて我々人間は進化していますよね。人間は色々なことを考えて判断できます。大脳が扁桃体に抑制をかけることが出来ます。扁桃体の判断を正したり注意喚起するのが大脳(言語脳)です。原始脳と言語脳があって、原始脳はいち早く危険を察知する、瞬発力があります。ただ瞬発力があるので判断を誤ってしまうことが多いです。原始脳の間違いを正すのが言語脳です。

トイレットペーパー不足をニュースで見て「やばい!買いに行かなきゃ!」と扁桃体が興奮して行動を促します。「待てよ、そんなことをしなくても大丈夫じゃないの?」と注意を促し言語脳が扁桃体を抑えます。

脳科学的に不安を抑える仕組みを知っていると不安をコントロールできます。不安というのは扁桃体が起こす条件反射です。

面白い研究がありまして、言語情報が脳に入ると扁桃体の興奮が治まるという研究があります。分かりやすくいうと例えば道路に蛇のようなものを見つけた場合、「うわ!蛇だ!」と驚いて避けますが、よく見たらヒモだったということがあったとしましょう。よく見たらヒモだった=言語情報です。このように言語的に分析できると安心します。もしパニックになったら自分で自分に状況説明すると良いんです。トイレットペーパーがなくなるという危機を察知したときに「本当にそうか?」と声に出すともっと良いんですけれど疑うようにする。「本当かどうか自分で調べてみよう」と自分で考えるだけで不安は消えます。

言語情報を入れれば入れるほど不安は治まりやすいです。ネットで調べて解説を読むとデマだと気づきます。「あぁ、なんだそういうことか」と言語情報が入るので不安を抑えられます。

今回のまとめ

以上のことから不安になった時に突発的に行動しないということと、キチンとそれを言語的に裏付けたり、自分で説明してみる。言語情報を入れるほど冷静な判断が出来るようになっていくということです。言葉というものが不安をコントロールします。そのためにアウトプットが重要になってきます。

アウトプット:話す、書くことで言語脳が活性化します。

言語脳を活性化させるほど扁桃体の興奮を抑えられます。自分の気分を書き出すのも同じことで言葉で状況を分析するほど安心を得られます。

ということでアウトプットが不安を解消するのにとても有効だということを皆さんに覚えてほしいなと思います。

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